211年のノーベル文学賞受賞者 T・トランストロンメルから
「不穏の国」
身を乗り出して局長は×印を一つ描き
彼女の耳飾りがダモクレスの剣さながらに揺れる。
まだらの蝶が地面に姿を没するように
悪魔が開いた新聞の紙面に紛れ込む。
空の兜がかぶり手もないまま権力を握った。
水の下では飛ぶように逃げる去る母親亀。
エイコ・デューク訳「悲しみのゴンドラ」から・・・思想社刊
トーマス・トランストロンは北欧を代表する「隠喩の巨匠」
1931年にストックホルムに生まれ、ストックホルム大学で心理学を学ぶ
現実から乖離した独自の世界観から新鮮なイメージを作り上げてきた
日本の俳諧にも造詣が深く、また作曲家としても活躍している。
10月はノーベル賞の季節
日本人の受賞者はでるかな
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